まほろば【現代編】
【リュウサイドⅠ】
平安時代に隆盛を誇った、陰陽師の二大勢力であった安倍家と賀茂家。

それとは、一線を画す形でひっそりと存続し続けてきた中臣家。

中臣とは、『神と人との間に立って両者を繋ぐもの』という意味がある。

安倍家と賀茂家が天皇のためにあったように、中臣家はその名のとおり、神と人のためにあった。

それを誇りとして他の二家が衰退の一途を辿る中、中臣家は独自の進化を遂げてきていた。
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