My Friday
後日

あれから。


相変わらず”金曜日”は、課長が抱きしめに来てくれるのを待つ日だけど、私の部屋じゃなくて課長の部屋で。


週末は課長の部屋で過ごすことにした。

だって、『休みの日は出来るだけ一緒に居たい。ずっと我慢してたから。』って言われたからね。


そんな課長をとても愛しく思う。



それに、前から疑問に思ってた事を少し前に聞いてみた。



「ねぇ、なんで最初に私と関係持った時、”キミに好きな人が出来るまで”なんて言ったの?」


そしたら課長は、


「オレは最初から、綾が好きだったから。だから、綾に好きな人が出来るまでは少しでも関係を持っていたかったんだよ。」


って。


「初めから、そう言ってくれればよかったのに....。」


なんて不満気に言ってみたら、


「完璧にオレの一方的な片想いだと思ってたからね。オレだって、振られるのは怖いんだよ。」


って、眉を下げて困った顔で『ゴメンな』って。




あぁ、本当に。


そんなとても貴方が愛しい。



前は金曜日が、素直に好きと言えなかったけれど。


今は素直に言える。



貴方と過ごす金曜日が一番スキ。




END

< 20 / 21 >

この作品をシェア

pagetop