命の箱
雄一だったマネキンの首を
右手に持ち

半開きの目を窓に向ける。


外は真奈をあざ笑うかのように青空。


雲ひとつない青空が
外に広がっている。


ドン…ドン…


先ほどの男が
あきらめずにドアを叩いている。

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