闇の花~2人の殺し屋~
暗闇に現れた光



――月乃side――




私がここに来てから数日がたった。



時間はわからないが上にある窓から朝だということはわかる。


毎日、きちんとした食事はくるけど精神的には少ししんどくなってきた。




もうそろそろ、冷さんに伝えた日にちだ。



きっと今頃、私の後始末をしているだろう。



私は毎日、ベッドにもたれて座っているだけ。


脱出しようと試みたが駄目だった。






「いい加減、諦めどきなのかな…」



ため息をつこうとしたら、頑丈なドアが開いて男が入ってきた。


男の手には今日の朝食らしきものがある。






「あれ…?鎖紺は?」

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