闇の花~2人の殺し屋~
反撃開始
部屋の周りを見渡したが誰もいない。



よほど冷さんがうまくやっているのか、それとも鎖紺の部下が間抜けなのか…



「なぁ、ヒース。とりあえずこれからどうするんだ?」



「むろん、ここのトップの鎖紺の部屋に行くわ」



部下の話では鎖紺は夕方まではいないはず。



今は2時。



ギリギリかな。



「鎖紺の部屋ってお前知っているのかよ?!」



「いや。知らないわ」



「なんだ、それ…」



ラックはガクッと肩を落とした。



「だけど…手掛かりはある」



すると角のほうから男達の声が聞こえた。



見周りか…



「お、おい!」



私はラックの声を無視して物陰からワイヤーを張り、引いた。



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