。゚+蜜月+゚。
紅い月



ミリアは、ベッドの上にあるぬいぐるみで遊んでいた。




すると、重たい音とともに部屋の扉が開いた。




「・・・きゃっ・・・・!」




入ってきたのはディクスだった。




黒い服にベタリとついた血。




ミリアには刺激が強すぎる。




「ぉ・・・お怪我をしているのですか?」




「俺は雑魚相手に怪我などしない。返り血だ。」




ミリアの手を掴むディクス。




ひんやりとした手のディクス。




ディクスがミリアを嫁にした理由。




それは、強くなりたかったから。




ミリアの血は、怪我を治すことができる。




ミリアは、ディクスにとって道具。




ディクスは、ミリアを連れて廊下に出た。




廊下には召し使いがたくさんミリアを見ていた。



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