インスタントラブ~甘くて切ない一目惚れの恋~
プロローグ  愛さない者たちへ
いままで
テキトーに
恋してきた。



望まれれば
簡単にあげてた
あたしのカラダ。



もちろん
だれでもいいって
わけじゃないから。



ブサ男
キモ男は
絶対お断り。



それくらいはある
いっちょう前の
自尊心。



でも
偉そうなこといっても
はたして
それが恋かどうか
あやしいのもいくつかある。



ただの気まぐれ、
ノリ、
そうでなかったら
たんなる思い込みだったり……。



実際
よく覚えてない
顔も思い出せいような男が
何人もいるから。



とにかく
いままでの経験で
よくわかった。



あたしには
恋愛とか
ぜんぜん向いてないって。


はっきりいって
恋愛なんて柄じゃない。



そもそも付き合うなんて
もう面倒。



愛だ、
恋だ、
そんな暇があったら
せっせとバイトしてるね。



でも
たまーにだけど
人恋しくなるときくらいあるかな。



シタくなるときだって……。



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