幸せの契約
Final Session

Lie

再び沈黙が私たちを包む


ピンポーン
ピンポーン



呼び鈴が熱が上がった私を現実に戻した


「大和様です。
先日、今日いらっしゃると連絡をいただいておりました。

お迎えにいってまいります。

失礼します…。」



スルリと私の腕の中から彼は消えた


残された私は一気に現実に引き戻された



大和さん?


なんで…来たんだろう?




“もし、お前が気持ちを犬居に伝えたことが知れたら…犬居は全てを失う!”



大和さんの言葉が頭に反芻する



まさかっ!!


私は玄関ホールに走った
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