モラルハラスメントー 愛が生んだ悲劇

出会い


裕子が24歳を迎えた誕生日の翌日の午後、親友の加奈からTELがあった。

「裕子のお祝いしたいんだけど、今日の夜、会えないかな?
いつもの店で、シャンパンでも呑もうよ。

それから、裕子に会わせたい男の人がいるのよ。楽しみにしてて。」

長く付き合っていた彼氏と別れてから、仕事ばかりに専念してきた裕子は、その「会わせたい男の人」というのが

加奈の新しい彼氏であるのか、
独り身の裕子を気遣かってのも
のなのかわからなかったが

誕生日に誘ってくれた加奈の気持ちが嬉しく、どちらでも良いと思った。

「ありがとう、加奈。 調度息抜きしたいと思っていたから嬉しいよ。」

新宿のダイニング・バーで8時に待ち合わせをした。





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