オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】
6
タクシーで真夜中の東部南警察署に着いたあたしと博君は、とりあえず正面の出入り口で警邏していた警察官さんにドキドキしながらナギとマモル君のことを訊いてみた。
「ああ、そういえば20代位の男性と10代の少年が佐倉刑事に連れられてやってきてたな。
なんでも、昨日動植物園であった事件について話がどうだとか……」
親切な警察官さんは知ってる事ばかりか、2人が連れて行かれたらしい課やその行き方を教えてくれた。
あたしはお礼をいうと、そのまま警察署の中に急ぎ足で入ろうとして……
誰かと正面衝突した。
「あいたたた……」
思いっきり打ったお尻をさすっていると。
「流石は考えなし注意力ゼロの木綿豆腐頭だ。
交差点でもないのに正面衝突とは器用なものだ」
このイヤミ毒舌は……
あたしが声をした方を睨みつけようとすると、その前におっきな手が差し出されたから。
あたしは反射的にそれを掴むと、マモル君がタオル越しにあたしを立ち上がらせてくれた。
「ごめん、俺の不注意で。大丈夫だった?」
「ああ、そういえば20代位の男性と10代の少年が佐倉刑事に連れられてやってきてたな。
なんでも、昨日動植物園であった事件について話がどうだとか……」
親切な警察官さんは知ってる事ばかりか、2人が連れて行かれたらしい課やその行き方を教えてくれた。
あたしはお礼をいうと、そのまま警察署の中に急ぎ足で入ろうとして……
誰かと正面衝突した。
「あいたたた……」
思いっきり打ったお尻をさすっていると。
「流石は考えなし注意力ゼロの木綿豆腐頭だ。
交差点でもないのに正面衝突とは器用なものだ」
このイヤミ毒舌は……
あたしが声をした方を睨みつけようとすると、その前におっきな手が差し出されたから。
あたしは反射的にそれを掴むと、マモル君がタオル越しにあたしを立ち上がらせてくれた。
「ごめん、俺の不注意で。大丈夫だった?」