続・幸せの契約

Dineer

講義なんて頭に入らない


私の頭はあの夜の
大和さんからの突然のキスでいっぱい



思い出しては赤くなり
唇に触れては
ハニカンでしまう



「鈴?」



静香に呼ばれて現実に戻った


「え?あぁ、ごめん。」


「何さっきから、赤くなったりハニカんだり…

あの婚約者と…何かあったんでしょ!?」



ズイズイと静香が迫ってくる



うっ



ヤバイよ



このド迫力の付け睫の攻撃は交わしきれない



「白状したら、楽になるよ?ん?」



尖ったネイルでプニプニと頬をつつかれる




はぁぁあ



これは…勝てないよ



観念した私は
全てを話した
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