KISS OF LIFE
Kiss4*狼くんの誘惑*

バイトくん

「マジ!?」

七海の大声が響いた。

「七海、声デカいよ…」

小さな声であたしは言った。

「ごめん…と言うか、マジ!?」

そう聞いてきた七海に、あたしは首を縦に振ってうなずいた。

七海は声をひそめると、
「あのイケメン南野課長とつきあうんでしょ!?」

あたしは首を縦に振ってうなずいた。

「けど課長って、結婚を考え中の彼女がいるんじゃ…」

「それは誤解だったって」

「誤解!?

へえ〜、それでどこまでやったの!?」」

どこまでやったって……男子かよ、あんた。

「キスと、名前まで…」

「キスと名前!?」

七海は手を口に当てて驚いた顔をした。

「マジですか…!?」

マジです、本当に。

「と言うか、おめでとう」

「ありがとう」

なんて言っていたら、パコッと誰かに頭をたたかれた。
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