【中編】彼女の嘘

Her lie

「ただいま〜」


「遅かったんだね。彼方」


私は、連絡もなしに遅かった彼方が帰ってきたので玄関に行った。


彼方には、仕事の関係で連絡しないで夜帰ってくる事もあるからと事前には言われていた。


って、誰かと一緒?


後ろ向きで靴をぬいでそろえてるから誰かわからない。


気のせいかな?


疾風に似てる気がする。


そんなわけないのに?


「遼にプレゼント」


そういって、彼方の連れてきた男を指さした。


「プレゼント?」


私は、首を傾げた。


てか、靴をぬいでそろえてもこっちを向いてくれなかった。


なぜ?
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