私の秘密の旦那様

見えない壁…

ブー…ブー…

「はい…

∑…嘘だろう!?
………なんでッ…!?

わかった。今、行く。


わりぃな渚、
ちょっと
出掛けてくるな?」

「う…うん。」


出来事はある日の
一本の電話から
始まった。

いつもの優也なら、
行く場所や用件とかを
しつこい位言ってから
出かけるのに……。

その日は
なにも言わずに
出掛けて行った。

「…早く、
帰って来てね?」

「あ…あぁ。
出来るだけ早く帰る。」

絶対…
早く帰ってきてね…。

口に出来ずに
心の中でそっと、
つぶやいた。


それから数時間後
優也は帰って来た。

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