キミの隣に

色気とは?

鷹尾君は、うちのギター絡みで
何か、聞きたい事が
あるのかな?

初めて飲みに誘われて
ちょっと驚いたけど、
正直、勘繰りのほうが
気持ちを占めていた。

啓太君と七海ちゃんの
音合わせのあとに、
私たち二人が、久々に飲みに
行ったのは、知ってるから。


今の透の彼女は、何かと
うるさいらしく、
付き合い出してから気を使って
長らくいってない。

ホント半年ぶりくらいかな。

まあ・・・彼女の心配の要因の
半分は、私のライブ衣装のせい
らしいけど。

エロい・・・と。


私たちに言わせりゃ、
商売道具なんだし、
こんなことに、
イチイチ反応してたら、
一緒にできないだろう?って、
感じではあるんだけど。


ヤキモチは
妬かれる内が華だしね。


「しっかし・・・
仲悪いよねぇ。」

思わず言葉に出して
つぶやいていた。

「何が?」

冷酒をチビチビやりながら、
彼はいう。

「ん?透と、鷹尾君。」

「だって、アイツ
大人げねーもん。」

・・・あんたもだよ。
同じレベルだよ。

思わず、苦笑した。


 
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