マイスィートアフタヌーン

2.



「ポーリィ、あなたね。ここに座り続けていたって、仕事は転がりこんでこないわよ」

「いーいじゃない。邪魔と言うならどこかへ行くけれど、そんなわけはないんでしょ?」


 ポーリィ・ルービンが午後の時間をシティニュース紙の社屋で過ごすようになったのは、ここ二、三日のことだ。

ポーリィの煽りにメアリーアンは大きなため息で応えてみせた。

そんな彼女を友人は、広げた新聞の隙間からおもしろそうに覗き見ている。


げに厚きは女の友情。
ものごころなど身に着く前から同じ寮室で過ごしてきた二人の仲は、姉妹というよりそれはむしろ母娘に近いものだった。

どちらが母とも娘とも言えないが。
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