秘密の★オトナのお勉強①

04★__危ないオオカミ




「おいあゆ、大丈夫かよ!」



「へ…?」




あたしは貞永の声により、現実の世界へと引き戻された。

貞永はいつにもなく焦っている。




「どうしたの?」



「どうしたじゃねーよ!お前がボーっとしてたから、俺ら事故りそうだったんだぞ!」




…へ?

確かあたし達は、ラブリングの打ち上げに参加していて、あたしが運転する車で帰宅途中だったハズ…。


あたしは今の状況を確認してみる。



あたしの運転していた車は、道路じゃなくて大きい広場のような所に停められていた。




「なんで道路走ってないの!?」



「お前はバカか!あゆがボーっとしすぎてたせいで事故りそうだったから、俺が助手席から運転してたんだよ!」




.
< 74 / 416 >

この作品をシェア

pagetop