飴色蝶 *Ⅰ*

初めてのキス

結局、私は先輩と
何も話せないまま
カラオケの部屋を出よう
とした、その時

更紗が気を利かせて
二人だけにしてくれた。

部屋に二人きり
私は思いきって彼に
自分の想いの全てを
告白した。

「貴方が好きです」

震える声で、そう告げる
私を先輩は真っ直ぐに
見つめた。
  
なんて

綺麗な瞳なんだろう

< 11 / 488 >

この作品をシェア

pagetop