シムーン

Distanceー遠くて近いような曖昧な存在ー

眩しい光に急かされるように、重たい躰を起こした。

テーブルに目をやると、空になった缶カクテルが紙くずのように転がっていた。

袋を開けたおつまみとお菓子も、散らばっていた。

そう言えば、昨日帰ってから飲んだな。

荒れたのかと思うくらい、結構飲んだんだっけか…。

買ったカクテルを全部開けて、眠るまで飲んだ。

この調子で飲んでたら、後20年で私もアルコール中毒だな。

そう思いながら、私はテーブルのうえを片づけた。


まだアルコールが残っている躰にムチを打つと、会社に向かった。

アルコールに強い体質とは言えど、やっぱりキツいものがある。

少しだけ飲むことを控えないとな。
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