幕末〓冷血の鬼

土方side

晩飯を食っている間、俺は恋花の目が気になっていた。


隊士達を、優しげにでも悲しそうに見つめていたから。


恋花が部屋から出ると近藤さんは心配そうな顔をしていた。


「なあ歳、恋花君は笑うようになったが、どことなく悲しい顔をしていないか?」


「それ俺も思った!恋花ちゃんたまに何処か遠くを見ていて、消えてしまいそうな…」


平助はそう言って眉を寄せた。
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