私は嘘で出来ている。

「…おはよう」


二限目、ギリシャ語の講義。


一番後ろの席に座っている有本君の隣に座った。


「あ、おはよう」


挨拶をケロリと返してくる。


泊まった日以来、私は自分達のしたことに気まずさを感じていた。


一方、新菜と言えば普段と微塵も変わりなく接してくる。


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