光る道

結婚しない理由

さすがに一緒に上がるのはマズいだろうと、少しズラして部屋へ上がった。




順番にお風呂に入り、後から入った私が出ると、薫がワインを開けようとしていた。          



「うまいワインもらったんだ。ちょっと飲まない? 今日休みだろ? 俺も午後からだし…」



「わー、いいね。私けっこうワイン好きなんだ!」




髪を乾かし、顔の手入れをする。




リビングに戻ると、チーズまで用意してある。そして私が座ると、薫が慣れた手つきでワインを注いでくれる。




二人で『お疲れ!』と色気のない乾杯をし、ワインを口へ運ぶ。




「おいしー! これ本当においしいね!」



私のテンションが上がる。



「だろ? でもペース考えろよ。この前みたいな酔っ払いは、面倒みるの大変だからな。」




「はい… 気を付けます…」



深々と頭を下げる私を見て、彼が笑う。



< 35 / 228 >

この作品をシェア

pagetop