秘密の★オトナのお勉強②

03★__ラブクッキング




本格的な夏が到来し、世間は暑さに唸りを上げている。


そんな気候も、あたし達のように屋内で仕事をする人達にとっては、ほとんど関係がないと言ってもいいかもしれない。


クーラーをガンガンに効かせている室内で、あたしと菊池の歓喜の声が、キーンと響き渡った。




「貞永サン…なかなかお似合いっすよ…ププッ!」



「きゃあーっ…!貞永可愛い!凄く可愛いよ…!!」



「菊池とあゆ、テメーら覚えとけよ…」




お腹を抱えてひたすら爆笑している菊池に、両手を叩いて褒めちぎるあたし。


そんなあたし達を、不機嫌さMAXな貞永が睨みつけているという、何とも言い難い光景。



―――こんな状況になっているのも、理由がある。


今日は、貞永の俳優人生を左右し兼ねない、大事な仕事が入っているのだ。




「だって、本当に可愛いんだもんっ…!ウサ耳触っていい?」




そう、コスプレ料理番組「ラブクッキング」の収録が。




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