二藍蝶

痺れる程†浬

真夜中・・・

ベッドに、うつぶせになり
裸のままで眠る
女性の白く綺麗な背中の
ラインに指先を滑らせる

長い指先。

その指は、女性から離れ
口に銜えていた煙草を取る。

口の端、殴られた傷痕に
指先で触れる。

「痛ぇ・・・」

学ランを肩に羽織り
肌蹴た白いシャツから
鎖骨、胸元が見える。

右目の横、青く腫れている。

吐く息と共に、煙が
部屋中に舞う。
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