学校では教えてくれない"不倫学"

3.3ガマンすることしないこと

不倫の恋は、報われないことの多い恋愛です。

それでも相手を想いやり、愛しつづけることは大人の恋愛と呼ぶにふさわしい行為と言ってもいいでしょう。

しかし、いくら不倫の恋が見返りを求めない愛に支えられるとはいえ、一から十まですべてのことをガマンするのはツラすぎます。

大人の恋愛とはいえ、大人すぎても苦しくなるわけです。

だからといって、どこまで自分のワガママを押し通していいのか、判断がムズカシイ。

フツーの恋愛では、自分のキモチをそのままストレートに伝えることは当たり前のことですが、不倫の恋では、それが逆に相手を苦しめることさえあります。

たとえば、はげしく愛しあったあとに相手が帰ると言いだしたとき、あなたは「帰らないで」と思わず言いたくなると思います。

フツーの恋愛ならば、明日も仕事があるからと言っていても、その気になれば、早く起きて着替えに帰るということもできます。

ですが、不倫の恋の場合は、それができません。出張という名目などが必要です。
それも、あやしまれないようにしなきゃいけないので、そうそうできることではありません。

しかも、皮肉なことに、不倫の恋は、その多くはかなり燃える恋なので、そういうことができないことが、かなり苦しいものになります。

でも、それも自分でえらんだ道だからと、だまって受けいれる人がほとんどです。

でもこれじや、かなしすぎませんか?
< 32 / 86 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop