私は先生のお嫁さん

入学式

もう。南の馬鹿…。
もぉ、知らないんだから。


「おい千里。しつけぇぞ。
機嫌、もう直せよ。」

「だって……。
あんなにベタベタしてさ。」

「なにがべたべただ。あれは、あっちから、擦り寄ってきたんだ。」


「南も優しくし過ぎだし。

どこのホストだよ!

って思うくらい南…女の人の対応が上手いんだもん。

そりゃあ…上手いのはさ…知ってるけど…。」

前は毎日違う女の人といたし……。
どんな人だって南の容姿には惚れちゃうよ。


「それだったら、お前だって。
あんなに他の男と仲良くやってんじゃん。」



そう。それは……つい数時間前のこと。




「新しい、新任の先生を紹介します。

白崎南先生です。」

チラッ

あ…今、目があった♪

…が、すぐに目をそらされちゃった。

そりゃあ、そうだよね。
ここは学校だし。

だけど……

「…////」

やぁ~…かっこいい…//
こんな素敵な人が旦那様だなんて…///


「白崎南です。

わからないことだらけですが…、

よろしくお願いします。」

「キャー///
めちゃかっこいい!」

「素敵~~♪こっち向いて~♪」


ニコッ

「ありがとう、
君達も可愛いよ(笑)」

な…なにあの態度!
あの笑顔……!
私には目をそらしたくせに!


可愛いよ?だって…?
教師のくせに…。



ふーん。…そっちがそうならいいもん。

スカート、朝あんなこと言うから一回下げたけど元に戻してやるぅー!

< 37 / 207 >

この作品をシェア

pagetop