愛のため息

新学期

新学期が始まった。




ミイもやっと高校2年生。




教室が変わって、クラス替えもあって少しだけ新鮮なキモチになる。




去年よりも大学進学に向けて、口うるさくなった先生たち。




1学期早々から始まる進路相談。





それに加えて、6月にある修学旅行の班決めもあって、新学期早々なんだか慌しい。




『ミイ、修学旅行の班決め、男3人女3人の6人一組で作んなきゃいけないらしいけど、うちら2人じゃん?あと1人誰かと一緒になんなきゃいけないんだけど、あと1人、栞でいい?』




1年の時の仲良しグループのうちの1人で、唯一今年も同じクラスになれためぐみが、ミイのとこへやってきた。




めぐの隣には綺麗な女の子が立っている。




『中学のとき、同じクラスだった都築栞って言うの。栞、この子は1年のときに仲良くなった佐藤ミイ』



めぐがミイと都築さんにそれぞれを紹介した。




「初めまして。ミイって呼んでね」




『私の事は栞って呼んで!これからよろしくね』




新しく友達ができる瞬間って、嬉しいんだけど、ちょっと照れくさいような、何だかむずがゆい気持ちになる。




そう感じるのってミイだけ?



タカちゃんはどうなんだろう。







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