とある堕天使のモノガタリ ~INTROITUS~

転生

何度も何度も繰り返し訪れるソレは期待から絶望へと変わる。



覚醒するたびに「またか」と落胆し俺をどん底まで突き落とす…




時代が変わり、場所が変わっても俺はソレから抜け出せない。




主に背くなど俺には到底出来るわけもなく、地上界での輪廻転生を繰り返す。




俺の名は堕天使ウリエルー



黄泉の番人しているー




が、そろそろその役目にも飽きてきた…




「次の転生ではちょっと息抜きがしたいな…」




『ほぅ…息抜きか…』




突如聞こえた主の声に思わず平伏す。




主は優しく笑いながら俺にこう言ったのだった。




『終わる事のない役目だ…
いいだろう、その望み叶えてやろうー』







そして俺はーーーー








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