蔓薔薇

過去の恋人

貴方は、自分の手に持つ
買い物袋に気がつく。

それは、私がBARに忘れた
シャンプーと洗剤の入った
袋だった。

「これ、忘れ物」

「ありがとう…
 もう大丈夫です
 
 みんなのところに
 戻ってください」

「本当に大丈夫、送ろうか?」

「大丈夫です
 気分悪いのも治まりました
 ありがとう…」

頭を下げ、彼と別れようと
した、その時

私の視界に映る男性

それは・・・
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