REAL HOPE Ⅰ

ロマンってやつ




「ジュンちゃん本当に家まで送らなくて良いの?」



助手席から言うハルマ




「大丈夫、私の家すぐそこだから」




私はそのまま鞄を持ちドアを開けた。



「そっか、じゃあ気を付けてね」



ハルマの心配そうな顔にかるく笑顔をかえすと、隣に座っていたレツを一瞬見てすぐにドアを閉めた。



バイバイぐらい言ってくれても良いじゃん



コンビニの駐車場で止められた車から私は離れるようにしてブーツのヒールをならす



家に帰ってもしょうがないし街に戻ろうかな…


ふとそう思った私は来た道に戻ろうと後ろに振り返った時




「ッい…たぁ!」




何かに思いきりぶつかった顔面



私は鼻をさすりながら視線を上に移すと




「どこ行くつもりだ。」


そこにはポケットに手を突っ込んでイライラした様子のレツがいた。





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