子うさぎのお世話

一緒に朝食





それから二人で時春の作ってくれた朝食を食べた。



時春が作ってくれたのは、フレンチトーストとスクランブルエッグにサラダ。



それらを魔法のように手際よく作り上げた。



あまりに美味しい朝食に食が細い雪兎が珍しく目をきらきら輝かせて平らげた。



時春はそんな雪兎を優しげな瞳で眺めていた。



「ハルはお料理上手なんだね…!」



不器用な雪兎には到底無理なことをあっという間にしてしまった時春に尊敬の眼差しを向けた。



「ん?まぁ、中学出たら一人暮らしするつもりだったからな。

一通りのことは出来るようにしたんだ。」



コーヒーを飲みながら、話す姿は見とれてしまうほど様になってて



かっこいい。



ぽぅ~っと見とれていた雪兎は、時春の言葉にハッとした。



「あの…それって…はじめから中学出たら帰って来てくれるつもりだったの…?」



雪兎の心臓はドキドキと高鳴っていた。



「…あぁ。義務教育が終わるまでは家族といるって親父に約束させられてたからな。」



「………!!!」



雪兎はその言葉が震えてしまうほど嬉しかった。



ずっとずっと



待ってたのは





――――わたしだけって…思わなくて、いいの……?









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