オタク女とアナログ男

アナログ男視点



美琴さんの手を引いて、庭を歩く。
美琴さんが手を取ってくれるまでに何故か固まっていて時間がかかったが、顔を真っ赤にしながらそっと手を乗せてくれた。

三次元に興味が無い。
少し納得した。
経験が無さそうな初々しい赤面の仕方だったし。



「総司郎君、見て下さい、鯉がたくさん」

「本当ですね。
鯉、好きなんですか?」

「はい、餌をあげるフリをしたら口をパクパクするでしょう?
可愛いですよね」


今度は逆に手を引かれ、純和風な橋の上に上がると美琴さんはしゃがんでたくさんの鯉の上に手を出した。

予想通り、バシャバシャとたくさんの鯉が群がり、ご満悦の様子。
…少し可愛く思いつつ、鯉が不憫に思い餌、あげてくれ。
と思っていたらここの作業員か何かであろうおじさんが近付いてきた。


 
 
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