時を超えた恋 - 新撰組と毒舌最強少女 -【完】

消えたくない



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(瑠偉side)



私は、沖田さんに言われたことを考えていた。



私がいつも敬語を使わないで、自然に接していて

私が一番心を開いている人。





それは――…



「林、入るぞ。」


そのとき、部屋の外から声がして、土方が入ってきた。



『土方の部屋だろ。私の許可なんかとらなくていいじゃん。』


「林、お前――…。」




―――消えるのか?



土方は
私の瞳をまっすぐ見ながら、そう言った。



土方が言いたいのは

私が消えないよう努力せずに……なにもせずに消える気なのか?ということだろう。







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