手紙

____2



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「はいはーい!今日暇な人ー!」



ある日の放課後の教室、今日も真帆はそう叫んでいた。




「どうせ街に寄りたいんでしょ?」




「やれやれ」と恵理がダルそうに鞄を持ち上げる。




「あ、分かった?」



「てか、昨日も行ったじゃん」




美奈が飴玉を口に放り込みながらそう言った。




「だってだって、毎日でも遊びたいんだもん!!」




子どものように、少し声を高くして言う真帆に、恵理が「分かったから大人しくして」と厳しい言葉を吐く。




「でもわかってる?あたしたち受験生だよ?」




「やだっやめて!!あたしに現実を見せないでっ」




美奈の発言に、真帆が「まぶしいっ」とでも言うように顔の前で両手をかぶせる。




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