トライアングル・ラブストーリー

部長Side



今日は原田が家にお粥を作りに来てくれることになっている


正直俺の心はかなり浮かれていた


女を家に誘うなど始めてのことだった


だから妙にそわそわしてしまう


約束の時間まであと30分


今日に限って会議が長引いてしまい、急いで帰ったとしても少し遅れることになりそうだ


(女を待たせるなんてっ…!!)


少し小走りでロビーを走っていたところ、一際大きな声が響いた


“奈々”と言ったその男


「奈々…?」


まさかとは思ったが、確認せずにはいられない


声のした方へ歩みを進めていくと、そこにいたのは


「原田……と、斎藤?」


そこにいたのは原田とその腕を掴む斎藤だった



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