忠犬彼氏。

┣健気な柴犬、だか鬱陶しい



授業始めのチャイムがなり、淡々と進む授業。

ここんとこ2日間、学校での自由時間と言えば授業中ってくらい。
授業の合間の休憩時間と昼休みは
柴の妨害によってのんびりと過ごせない。


「ふぅ……」

柴がいないってだけでこんなに平和になるもんなんだねー。


「溜め息だなんて余裕だな、青田」

うげっ!
この先生かなりうざいんだよねぇ。
最悪……。


「全然余裕じゃないですよ」

取りあえず愛想笑い。
私の愛想笑い嘗めんなよ!?

「それじゃあこの先読め」


あ、因みにただいまの授業は英語。
しかも次の英文まだ授業でやってない。

あんの教師風情が!

私の学力嘗められちゃ困ります。

スラスラとまだやってもいない英文を詰まりもせず読み終える。

ドヤッ☆

「…………」

無言かい。

「今の璃子にゃんのドヤ顔かなりムカついたぁ」

くるりと美那都が後ろを向き要らない報告をしてきた。

まじ黙れよお前。

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