たった一つのプレゼント

4人で手に入れる夢




迅の家は
自分の家よりも落ち着いた。



迅の家族が
私に笑顔をくれる。



迅が


私に夢を与えてくれる。






そんな毎日を過ごして




無事


高校を卒業した。








2年後



また新しい出会いが
私達に待っている。










私と迅は20歳になって
かっちゃんは18歳



私が夢を見つけてから
4年がたっていた。




そんな暑い夏のお昼の事




「迅さん魅麗さん
 噂なんだけどさぁ」



見た目も中身もかなり
大人っぽくなったかっちゃんが

ひそひそと私達に
事務所近くのカフェで
話しはじめた。




「やっとボーカルが
 決まったそうっすよ」



「ほんとっ!?」




嬉しさとドキドキで
つい声を張り上げてしまった。



「佐々木社長がずっと
 温めてた最高の歌唱力で
 見た目もかなりいけてる
 女子高生だとか……
 って、噂で聞いた」



「気になるんだけど!!」



「小6だったっけなぁ…
 そんくらいから
 事務所の練習生って
 言ってたから
 かなりやばいっすね」



「超逢いたいんだけど!!」




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