白緑蝶"Ice green butterfly

その頃、私は行きつけのクラブ
のカウンターで、百枝とお酒を
飲み、音楽が流れる中、耳元で
会話を楽しんでいた。

そんな中、切れては鳴り響く
着信音。

音と音の狭間で微かに聞こえる

私は、その音に気づかない
ふりをする。

「ヒワ、携帯
 最近、ほんとよく鳴るね

 彼氏?
 うまくいってるの?」

「彼氏じゃないよ
 ただの友達」

セックスフレンドと言った方が
正しいかも。

「ふうん、友達って相手は
 男なんでしょう

 ヒワ、アンタに男の友達が
 できるとは、とても思えない
 んだけど・・・」
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