《完》嫌われ教師の腕の中
【3】 イジワルな顔

~鈴羽side~

向かった先は都心のど真ん中にある高級マンション。



ここが尾上先生の住まいらしい。
さすがは財閥の後継者・・・


尾上先生はキーを鍵穴に差込で暗証番号を押す。



重厚な扉が開き、スタスタ私を置いて中に入ってゆく先生。
そんな先生を必死に追い駆ける。



私の歩く床は大理石。
内装や装飾品に私は目を見張った。



自然と止まる足。



「何してる?」


「別に…」



「ふっ…初めて東京見物に来た田舎もんの目をしているぞ~早瀬」




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