愛なんかいらない 〜キュート過ぎる部下〜

祐樹Side

夕方になり、漸く昨夜のアルコールが抜けたらしい。


昨夜もバーで飲み、途中から記憶がなかった。


朝起きたら、そこは知らない部屋で、俺の脇には、知らない裸の女が寝ていた。


シャワーも浴びずにその部屋を出た俺は、何とか家に帰ると、泥のように眠った。


この一週間の俺は、まるでドブネズミみたいだ。自分で触るのも嫌なぐらい、体が汚れ切っていた。


いや、体だけじゃない。心もだ。
心が、ドロドロだ。



トントン


部屋をノックする音がした。

それを無視していたら、バーンと勢いよくドアが開いた。


「祐樹、あんた何やってんのよ!」


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