煙草とギターとキミ待ち。

雨音



あたしの横を流れていく、夜の街。

荒くなる、息遣い。

止まることを知らない、足。


あたし、どこに行こうとしてるの?
どこに行けば、あたしは幸せになれるの?

そんなこと。知ってる人なんていないだろうに、動き続ける足のように、その思考も巡り続ける。


「何急いでんの?」


甘く心地よい低音ヴォイスに引き留められるように、ぴたりと。あんなに走り続けた足は、糸も簡単に動くことをやめた。

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