《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
STAGE-4

小さな輝き

     ☆☆☆☆☆



「今日は、午後からの
予定をキャンセルした。

この後はオレにつきあえ、
千夜子」



洸さんが何の前触れもなく
突然そう言い出したのは、
聖恋さんのことを知った
三日後くらいだった。



「―――はっ……!?」



彼の荷物を持って歩いてた
あたしは、あまりの驚きに
思わずマヌケな声をあげて
しまう。



「え、キャ、キャンセルって、
だって――…」



今日の午後は取材がふたつ、
立て続けに入ってた。


それをキャンセルって、
一体どういうこと?


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