heart to heart +love☆
★パパ&ママ篇

午後のコーヒー

日曜日。

いつものように朝早くから仕事に行って、お昼過ぎに帰ってきた律。


「ただいまー」

「え、あれっ?早くない!?」

「…なに、早かったら悪い?」

「そうじゃないけど」


ちょうど空ちゃんが寝たところで、私も一息しようかなーって思ってたのに。

いや、律がいると休まらないってわけじゃないのよ!?


「お昼ご飯は?」

「食ってきたからいい」


ちょっと言い方が悪かったかな?

ちょっと反省の意味を込めて、律の背中に声をかけた。


「コーヒー入れようか?」

「うん、お願い」


律は空ちゃんのそばであぐらをかいて、寝顔を見ていた。

起こさないでよ~っ?

そう思う一方で、なかなか空ちゃんと遊べない律はかわいそうだし…


「コーヒー置いとくよ」

「うん、さんきゅー」


空ちゃんはカーテン越しにぽかぽか日の当たる特等席で、天使みたいな寝顔で寝てる。

夜中に泣いたりして寝不足になっても、この顔見ればチャラになっちゃう。

律と私の大事な宝物だよ。


「あ、洗濯物取り入れてくるね」

「手伝おうか?」

「ううん、ゆっくりしてて」


そーっと勝手口から出て、日差しに暖められた洗濯物を取り込む。

いいお天気だ~。

こういう日はお昼寝するのに最高だ。

空ちゃんも気持ちよさそうに寝るわけだ。
< 31 / 39 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop