ハニートースト ~カフェで恋したあなた~

突然のデート




-突然のデート-





「あの~、あきらさん・・・・・・お話できますか?」




バイトの制服に着替えるあきら君の背後から声をかけた。




「お前、誰?」




冷たい声でそう言われた。




「私・・・・・・天然バカ処女の優海です」




「知らねーな」





こうなってみて、改めてあきら君が大事な存在なんだと気付く。



でも、それはやっぱり恋じゃない。



それだけは確か。





「反省してるんです。許してください」




低姿勢で謝り続ける。





「あきら君、本当にごめんなさい。もう、ガキだとか生意気だとか言いません」




背中をツンツンしてみる。





「あ~!!もう!!うっとうしい!!」




やっと振り向いてくれた。




振り向いたあきら君はいつもの顔で言う。





「お前がそんな態度だと気持ち悪いんだよ!バカ!」




いつも通りで良かった。




戻れる?



今までの関係に。





でも、このまま何もなかったように過ごすことはできない。




ちゃんと、話すべきなのかな。





思っていると、あきら君の方から言ってくれた。






「今日、帰り時間ある?話あるから」






話・・・・・・か。




康子のせいで、変な想像しちゃうじゃない。





“実は俺ずっと優のこと好きだったんだ”とか言われちゃったり??





まさか・・・・・・ね。




ないない!!





片桐さんしか見えていない私のことを好きになるわけないよ。




< 57 / 300 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop