疲れ切った心

気付き始める気持ち



夏休みも早終わり、ある日の昼休み、結夢の提案で昼食を中庭でとっていた。



「そういえばさ、珠理と悠斗君って、ヨリ戻ったんでしょ?」



ヨリを戻ったと言うよりもあの関係が続いていたって言った方が正しいかもしれない。



「いっそのこと聞くけど珠理と悠斗君の出会いは?」



出会い、か・・・・・・



「悪いけど私と悠斗の出会いなんてそんないいもんじゃないよ?」


「何でもいいよ」



何でもいいんだったら聞かないでよ・・・・・



「私が階段から落ちた時に、悠斗が下に居て、受け止めてくれたの。それで一目惚れ」


「えっ!?珠理が階段から落ちて一目惚れ!?」


「珍しいことなの?」


「当たり前じゃん!!しっかり者の珠理が落ちるなんて!!」




そっちか・・・・・・



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