【完】短編集~幼馴染み~

バレた、嘘

中庭掃除中…

──バシャッ!

と、ホースの水がかかった。
「うっわ、七原ゴメン!!」
どうやら男子がふざけあいでホースで遊んでいて、かかったらしい。

「ちょ、芽久大丈夫!?」
「ビックリしたけど、平気だよ!」
「め、芽久!!透けてる!」
「…うわっ!ど、どうしよ」
「掃除もう終わりだし、教室で着替えておいで!もう誰もいないし」
「分った!ありがと」
私はダッシュで、教室へ。
たしか、体操服あったはず。

「あった!」
早く着替えようっと!

ブラウスを抜いた時……

──ガラッ

「──…っ!?」

……え!?
だ、誰?
私はゆっくりと、振り向いた。

「あ、あ、あ、蒼ちゃん!!!???」

「芽……久!?」

「なんでここに蒼ちゃんが!?」
「いや、安藤が芽久は教室だって…言ってて…」
「そっか。…てか、出てってよぉ///」

私は蒼ちゃんに背中を向けた。

「……なぁ、芽久」
「な、に?」
てか、いつまでいる気!?

「お前、傷はもう消えたって、言ったよな…」

「っ!」

しまった!!

「き、消えたよ?」


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