Rose of blood *short story*

デート

今日は1日仕事を休んでローズとデートをする約束をしている。


異世界のローズが瑠花として育った場所でデートをすることになった。


ローズは知り合いと会っても問題ないように、瑠花の時の格好をして。



「パパァ!!ママァ!!ただいまっ」

『お帰り。シエルさんもいらっしゃい』

『お邪魔します』

「もうシエルさんも家族なんですから、お邪魔しますなんて他人行儀な事言わなくていいんですよ」

『はい』



ローズのご両親は温かく迎えてくれた。


この家にお邪魔するのも、おかしなことに玄関からではなくローズの部屋の鏡からだ。


玄関に鏡を置いてもらったほうがいいかもしれないな。



『今日はどこかへお出かけかい?』

「そうなの!!シエルがお休みを取ってくれたから、こっちの世界を案内しようと思って」

『楽しんできなさい』

「うんっ」



ローズはお父上から何かを受け取ると、俺の横に駆け寄ってきて腕を絡めた。


ご両親への挨拶を済ませ、俺たちは外へ向かった。





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