かふぇもか
4、カプチーノ

迷い

「唯ちゃん、今俺様彼氏が流行ってるらしいよ」


わたしは携帯を指でタッチしながら言った。


「ハァ?紗美さん何見てんの?」


唯が上からわたしの携帯を覗き込む。


「ケータイ小説」


「ふぅーん」


「のエロいシーン」


「ハァ?」


「だけど、なかなかエロいシーンが出てこないとイラつくよね~」


わたしは左から右へ画面を必死に動かした。
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