30才の初恋

もう一人の幼馴染み

私と斗真と宗次郎の三人はいつも一緒だった。



斗真は活発で宗次郎は女の子みたいに大人しくて、ままごと遊びをすると、宗次郎がパパで私がママ斗真は子供。


あの頃は本当に楽しかったな。


斗真は意地悪だったけど、宗次郎はいつも優しかった。


20年前のあの日から、私の時間は止まったまま。


宗次郎とも気まづいままで再会してしまった。


宗次郎がバツ1で3才の女の子がいるだなんて。


宗次郎とゆっくり話したいなと思っていると退社時間なってしまい、会社を出た所で宗次郎が待っていた。


「待ちくたびれたぞ。相変わらずのろまだな。」


あれ、宗次郎と待ち合わせしたっけ。



なんでいるの。


いいから乗れと言われ、無理矢理車に乗せられた。


強引だなぁ。


宗次郎ってこんな人だった。


年月がたてば人は変わるんだね。


何だか切ない。



























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