30才の初恋

清水建設の危機?

帰りの車の中はずっと無言だった。




斗真にどう話かけていいのか、分からない。




ぐぅー。




やだ、なんで、お腹が鳴るのよ。




「明日美も腹減ってるみたいだから、ラーメン食ってくか。」




「うん、うん、ラーメン食べたい!」




あ、しまった。




又、声にでちゃった。




「明日美はそのままでいい。変わらなくていい。」




なんか今日の斗真は可笑しい。




優しい斗真は気持ちが悪い。



お寿司食べそこねたし、お腹ペコペコだ。




ベンツが止まったのは小さなラーメン屋さんの前、お客さんいないみたいたげど、美味しいのだろうか?



「明日美、ここラーメンは絶品なんだぞ。宗次郎に教えて貰ったんだ。」




そう言えば、宗次郎からメールが来てたのに、見るのを忘れてた。




「誰からのメール?」




斗真が私の携帯を取り上げた。




ちょっと何するのよ。




返しなさいってば!




「おまえら店の前で何してんの?」




なんで、宗次郎がいるの?



「ママ、又会えたね。」




ママ?奈歩ちゃんがいた。











< 55 / 308 >

この作品をシェア

pagetop